2012年2月23日木曜日

【油彩】 庭守猫 ~昔の絵をなんとかする!の巻~

塗りつぶして新しい絵を描こうと思ったけれど、「手を入れてなんとかなるものならなんとかしたい。」とふと思った。
そもそも、私が油絵を始めたのはうちの猫を描こうと思ったからで、そのころ描きはじめて、しかし全く持って思うように描けず、どうにもならなくなって放置していた絵。

その絵は、両側から迫る気が頭上を覆い、暗い森の中の石の上に猫が座っていた。
思い描いたのは、英国風庭にたたずむ猫だったはずだ。
センターのでかい猫は我が愛しの暴君老猫。普段はいつも窓から外を監視している。完全室内生活なので自由に庭にでることもない我が暴君に、絵の中でくらい大きな庭の主にしてあげたかった。
そんな愛のこもった一枚だったのだけれど・・・
どうにもこうにも。
自分で見ていて恥ずかしくなるくらいお粗末様な出来栄え。
しかも、はてしなく暗い!私の心中も繁栄していたのでしょうね。
放棄したのも頷けます。

緑と言えばビリジャンをぐりぐり、岩にはバーントシェンナをぐりぐり。
木の幹はほぼ岩と同じ色。
痛い・・・コレ、なんとかなるんだろうか。
・・・と思ったその絵の写真も撮っておけばよかったな。Before and After ごっこができたのに。

で、頑張ってなんとかしようと七転八倒している最中なのがこれです。

庭守猫
2010(?)~
F6 F4 キャンバスに油彩


闇に閉ざされた森のような絵から、多少は明るくなったと思う。
左右の木も、同じ距離にあったものを、右の木を遠くに追いやってバランスをとった(つもり)。
植物は、バラにギボウシ、カレンデュラ、ジギタリス、勿忘草など、多少春の庭にこだわっていたらしい。
主人公の猫をなんとかしないとお話にならないのだけど、寒いからモデルが炬燵から出てこないのです。
完成は、あったかくなるまでお預けかな?






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